戦国ちょっと悪い話33
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0010人間七七四年
2012/08/16(木) 17:28:57.57ID:tme3h6f2ある時、徳川家康がオコリになったことがあり、様々な治療を試みたが効果がなかった。
そんな時に病を治すことができるという者がいて、家康の病を治すために呼び出された。
ところがその者の治療法というのが珍妙であった。まず、その者は屏風の陰に立って
「さあ参るぞ参るぞ」と言うので、家康は「何をするつもりだ」と笑った。
すると今度は丸く括った帯を蛇のようにして投げ出したので、家康はただ可笑しく思って
いるだけで、病気はまったく治らなかったということだ。
身分の低い農民などの療法を家康のような高貴な人に使って、病気を治し大手柄を立て
ようと考えるとは、滑稽な話である。
慶長五年の七月頃に家康はオコリになったというから、これはその頃の話であろう。
――『徳川実紀(古老夜話、武徳編年集成)』
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