木枯し紋次郎、上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれたという
十歳の時に故郷を捨て、その後一家は離散したと伝えられ
天涯孤独な紋次郎がどういう経路で無宿渡世の世界に入ったかは
定かでない。