ニューヨークで4月8日から村上隆氏キュレーションによる「リトルボーイ:爆発する日本のサブカルチャー・アート」展が開催されている。
タイトルに使われている「リトルボーイ」は、広島に投下された原子爆弾のコードネームのこと。
今度はニューヨークで「オタク」爆弾の逆襲ということか。

それを裏付けるかのように、ニューヨーク市内の公共スペースや交通機関でも、アート作品のインスタレーションが行われる。
つまり、街中に「オタク」アート作品があふれかえるということなのだわ。
明るい作品群とは裏腹に、何となくブラックなテイストが窺える。

展覧会は、新聞各紙で大絶賛。日本のポップ・サブカルチャーの質の高さに衝撃を覚えるとまで評価された。
訪れたアメリカ人達は、おおむね感心した様子で作品に見入っている。難しそうなタイトルに釣られて来た人も、
アニメ風の等身大のフィギュアの前で「なんなんだ、こりゃ?」みたいな反応を示し、
エヴァンゲリオンのパチスロの前では、ショックのあまりこり固まっていた。

だいたい日本のサブカルチャーに関心がある事自体がもう「オタク」なので、
ここに来ているあんた達の方がすごいよ、と声をかけたくなるのだが、彼らもよく知っているようで、
「本当の『オタク』はこんなもんじゃないんだぜ。もう村上隆では物足りない」という意見もチラホラ。
「既成概念を覆すというコンセプトで『オタク』を使うのは、もうおもしろくない」という人もあり。

http://excite.co.jp/News/bit/00091113381320.html