http://www.kunisawa.net/kuni/gallery/anzen.html

・・・・前略・・・・
そして出来たのが、初代のアメリカ基準だ。大ざっぱな内容は1)50㎞からコンクリートバリアに衝突しても乗員に
深刻なダメージを与えない。2)側面衝突にも耐える構造を持つ、というもの。
 この基準をクリアするため、シートベルトが標準装備されるようになり、インパネやハンドルの形状も事故の衝撃
を前提としたものになる。日本で最近まで残っていたピラーの無いハードトップなど、70年代から施行されている
古いアメリカ基準さえクリア出来ないキケンなシロモノだったのだ。基準の効果は絶大だったようで、それまでなら
死亡事故になったようなケースでも続々と生還するドライバーが出てきた。ちなみに日本が94年から施行している
『安全基準』は、アメリカが定めた60年代の内容と同じ。30年くらい遅れている。