>>62

「法哲学の問題設定を根本的に変える」というのは天才の所業かもしれませんが(もちろん
それができなくてもそれを目指すっていうのはありだと思います)「法哲学の伝統的な問い
に新たなアプローチで挑む」というのは別に普通の法哲学者でもできると思います。
例えば碧海純一なんかは「法とは何か」という問題に対し、分析哲学アプローチを導入する
ことで、当時の脚光を浴びたわけですし。

ちなみに名古屋の人は井上弟子の中では割とまともな方だと思っています。最近、国家学会雑
誌に載っている助手論文の井上批判はある程度イノタツ先生の核心をついてると思います(特
に普遍主義批判、同じことを考えていたので思わず頷いてしまった)

いやあ…ある研究会・学会でイノタツ先生の本のどこかで書かれているようなことをそのまま
発表していた弟子がいたので、空いた口が塞がらないまま発表を聞いていたのを今でも思いだ
します。