福島第1原発にストロンチウムの除去装置 東電が設置へ
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 東京電力は23日、福島第1原子力発電所で稼働している汚染水の浄化装置に、放射性ストロンチウムなどを
除去する装置を追加すると発表した。3月にも設置工事を始め、9月までには稼働させる考え。
また、昨年12月21日に発表した廃炉に向けた工程表の進捗状況も公表、「冷温停止状態を維持できている」とした。
工程表の目標に変更はなかった。
 浄化装置はこれまで、主に放射性セシウムを除去していた。
ただ、汚染水には放射性ストロンチウムや放射性マンガンなど別の種類の放射性物質も含まれている。
水漏れが起きた場合の影響を小さくするため、こうした物質を樹脂や鉱物で取り除く装置を追加。
処理能力は1日500トン以上を想定している。
 廃炉に向けた工程表発表から約1カ月たったことを受け、作業の進捗状況もまとめた。
1〜3号機の原子炉圧力容器底部と格納容器内の温度はいずれも約25〜60度で推移しているとした。
格納容器からの放射性セシウムの放出量は、1〜3号機の合計で毎時約0.7億ベクレルと推定。
1カ月前より0.1億ベクレル上昇したが、建屋内の作業で放射性物質が舞い上がった影響とみている。