企業であるかぎり、社員は無意識のうちに利益を追求する。
一方で、甘い対応に終始し、判断を誤れば、被害が拡大することは、
チェルノブイリやTMIで証明している。
しかし、今回の1F事故でも社員が堂々と 「天災」 と他人事のように
言って退けている現在、今後の対策や補償に不安を持つのは
誰でも思うこと。株主には申し訳ないが、流された我が子を
非難させられて見つけることのできない親、作物を捨てる
農家、放射線量が蓄積されつつある魚介類で職をなす漁民、
非難放射線量ぎりぎりの地域で過している妊婦や乳児を
絶対に見捨てるわけには行かない。猶予も残っていない。

現在も将来も巨額な対策、補償が必要なのは明らかであり、
利益を追求されたら、残るのは国難の拡大である。

一刻も早い東電国有化、それが1Fを鎮める残された不可避な対策である。