津波によって流された3万人超の方々のご冥福をお祈りいたします。
皆様も「堤防の高ささえ適切だったら」とお考えだと思います。
堤防の高さを決めたのは学者の予測データに基づきその「守るべき
市なり町なり村なりの人々の人命」を守れるか否か?という基準だった
のでしょうが、今回の大震災は「想定外」だったからこそ死者行方不明者
3万人超過という「先進国ではあり得ない事態」を現実のものにしてしまいました。
ご家族を失った皆様や、津波に流されてしまった方々の「無念さ」は、
「堤防は何で明治三陸沖地震津波ぐらいのレベルに備えていなかったのか?」
・・という「当然お怒り」であるはずなのに、「天災だから仕方あるめい!」
と結局「堤防の設置責任者である市区町村長・県知事・国土交通省」(「お上」)を
責める気にはなれない・・・のに、「何の落ち度もない東電」がバッシングのはけ口
になっている・・・政府は東電をスケープゴートにして「市区町村の堤防設置責任者」
について、話題が及ばないよう必死になっている。

 東電は「国策としてのエネルギー政策」に協力してきたし、原発の号機ごとに保安院や
原子力委員会の「許可」を得て原発を造り続けただけ。
 国策会社が経産省の「行政指導」に従わらずに独自の判断で「堤防を15mまで上げます」
・・・ていえるのか?言えるわけはない。
でも「巨額の賠償金は第一義的に東電が責任を負う」というスケープゴート方式は
従来の自民党政治よりさらに「責任回避」の姿勢を強くしている
 民主党政権の本音は「自民党が長年推進してきた原子力政策とそれに従ってきた東電のせいにすれば
万事丸く長まる」・・ということだけだろう。