韓国艦沈没、スクリュー部分で爆発か 不明の46人捜索
3月27日11時43分配信 産経新聞【ソウル=水沼啓子】

韓国軍などによると、韓国が黄海上の軍事境界線と位置付ける北方限界線(NLL)に近い白●島付近の海上で26日夜、
浸水した韓国海軍の哨戒艦(1200トン級)は27日未明、沈没した。
乗組員104人のうち58人は救助されたが、46人は行方不明で韓国軍が捜索に全力を挙げている。
聯合ニュースによると、船尾のスクリュー部分で大きな爆発音とともに穴が空き、沈み始めたという。

韓国軍は27日、海難救助隊を現場海域に投入するとともに、水深20〜30メートルの海底に沈んでいる哨戒艦の事故原因の本格的な究明に乗り出す方針。
沈没の原因が船体内の爆発によるものなのか、外部からの衝撃によるものなのかが焦点となる。

李明博大統領は27日午前、韓国青瓦台(大統領府)で再び安保関係閣僚会議を開き、
「すべての可能性を念頭に置き、徹底して速やかに真相を究明しなければならない」と指示した。

北朝鮮側に特異な動向は現在のところないという。
韓国メディアによると、爆発の状況ややけどを負った負傷者が多いことなどから、専門家らは艦内の燃料や揮発性物質が爆発した可能性が高いとみている。
また金正日総書記が近く訪中するとの説が流れる中、北朝鮮が挑発行為に出る可能性は低いとみられる。
ただ事故原因が確認されていないため、北朝鮮による攻撃の可能性も排除していない。
●=領の頁を羽の旧字体