現行グレゴリオ暦の長所は置閏法が太陽の回帰周期にかなり正確に対応し、閏年の計算が比較的簡明である。
短所としては
1 毎月の日数と順序が不規則である。 2 年初が無意味な日に置かれている。 3 週日と暦日が変動する。
といったところでしょう。
このうち週日と暦日の変動はむしろ長所といってよいものとも言えます。週や干支のサイクルが数千年のスパンで
一定しているところに意味があって、歴史的にしばしば改変を蒙る実定暦法から独立して補証的機能を果たしており
無理に一致させる必要はないと思います。しかしこれまで提出された改暦案はこれに拘ったものが多いようです。
さて私の改暦案の核心は、太陽の運行に暦月を対応させ、かつ単純明快な月の日数配置を実現した点です。
1、置閏法は現行のものに加え紀元年数が4000及び10000の倍数の場合は平年とする
(これで1年の平均日数は365.2422となり真太陽年にかなり近似します)
2、年初は春分とする
3、平年は最初の5ヶ月を全て31日とし、その後の7ヶ月を30日とする
4、閏年は最初の6ヶ月を全て31日とし、その後の6ヶ月を30日とする
ケプラー法則により視太陽の運動は徐々に速くなり徐々に遅くなります。春分から霜降までは中気から中気までの
日数が30日強または31日強、以後次の春分に回帰するまでは29日強です。
そこで私案暦法によると中気と月初がほぼ近接することになります。そして西向く侍にお伺い立てるまでもなく
月の大小は直ぐ記憶できます。