【岸本斉史】サムライ8 八丸伝 Part25【大久保彰】
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2019/10/24(木) 14:35:48.25ID:nfEq+nWj0‐対峙する二人の若き侍‐
立ち会おうとする八丸と龍の間に、突然骨河が割って入る
骨「ちょっと待った待ったーっ! やり合う前にルールを決めておこうぜ。と、猫師匠も残ってたっけ‐‐」
ダ「いやワシはいい、降りる。降参だ」
数字が「2」に
骨「マジ? やっりぃリュウ! あとはアイツに勝てば10億の挑戦権は俺らのもんだぜ!」
竜「10億?」
骨「それでルールなんだけどさ、おまえら斬られても刺されても死なねーじゃん。それじゃキリがないから、先に普通の人間なら致命傷の一撃を受けたほうの負けってことにしようぜ。ま、一本勝負ってことだ」
八「……わかった」
骨「あとこれはタイマン勝負なんだからさ。アンちゃんも悪いけど下がっててもらえるかな」
八「!!」
ア「え!?」
竜「いや、それはいい」
骨「ハア?」
竜「(八丸を見ながら)彼女はおまえの力だろう。それに、理由は思い出せないがそれでも負ける気がしない」
骨「……へっわかったよ。えらそーなこといっといて負けんじゃねーぞリュウ!」
八「いざ!」
八丸と竜の戦闘が始まる。しかし八丸は防戦一方
ダ「何をしておる八丸! 相手の動きを読むんじゃ!」
八「それが……どうしてだか全然読めないんスよ!」
ダ「なんだと?」
竜の目が爬虫類の目のようになっており、驚くダルマ
ダ「なっ……!? あれは龍眼?」
八「龍眼? なんなんですかソレ?」
ダ「龍眼について説明するには、その前に龍脈について説明せねばなるまい」
八「説明‐‐聞いてるヒマないっス!」
ダ「龍眼とは、大気に満ちる龍の残り香を自らの仙穴から身体の各器官に取り込み、順応させることで、遥か昔この銀河を統べていた龍のアギトと呼ばれる一族の‐‐」
八「もう少し手短に!」
ダ「ようするに、龍眼の持ち主は相手の動きの先が見えるのだ!」
八「やればできるじゃあないっスか」
ダ「ぐっ……この」
八「相手の動きの先が……って、読みがすごいってことですか?」
ダ「そうではない。相手の仙穴から先の動きが実際に見えるのだ。「読み」というより「予知」に近い」
八「予知!? じゃあフェイクとかフェイントは無駄ってこと?」
ダ「しかもそれだけでなく、龍眼は時間感覚をも操る」
八「それってまさか時間を止められるとか」
ダ「時間ではなく時間感覚……周りの動きがスローに見えるということだ。二倍から、熟練すれば百倍まで。竜から見ればおまえの攻撃は止まって見えることだろう」
八「そんな……」
竜が攻撃の手を止める
竜「そうか……おまえには見えないのか。ならますます俺に負ける理由はない」
八「くっ」
ダ「(それにしてもなぜ龍眼の持ち主がこんなところに……龍眼の才を持って産まれるのは百万人に一人、その才能を開花させるのは、さらに百万人に一人だというのに
ワシらの前に……いや八丸の前に現れたのは、偶然かそれとも……)」
八丸が、何かを覚悟した表情で侍魂を体内に収める
ダ「たしかに……それしかないか」
骨「なんだオイ? 降参か?」
ダ「違う。抜刀術だ」
骨「バットウ?」
ダ「つまり居合だ。読み合いを捨て、八丸は剣戟の速さ勝負に出るつもりだ」
八丸が居合の構え。竜はニヤリと笑い上段に構える
竜「面白い……」
‐‐刹那の勝敗の行方は‐‐
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