徳川宗家の為に体張らなかった一門は一人もいない。初期に罰せられた奴で
「自分が宗家にならない徳川など価値がないから滅ぼしてよい」
などと言った奴はいない。また、幕末の新政府側に早々についた連中は
「徳川を族滅させぬ為に新政府側に味方するものが徳川にいなくてはならない」
という意識で行動している。つまり、自分たちが宗家になってあげる事で
結果的に徳川を守るという意識で行動している。要は関ヶ原の時の真田と同じ。
そして、この時の真田の行動を非難する人はあんまりいない。
実際、明治以降に分家の連中が宗家が存続した事に対し、不満を述べた様子がない。
つまり、彼らもまた宗家の為に行動していた事が明白だ。