戦国ちょっといい話37
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0592人間七七四年
2013/07/02(火) NY:AN:NY.ANID:TC+OmiSz百二十歳を超えていて昔のことも知っているので、多くの人々が昔話や長寿の術を学んでいた。
義光も興味をもって招き、乱世の興亡についてでも聞いてみようとした。
そうして数時間も話してみたが、どうにも無駄なことしか覚えていない。
そして長寿のこつといえば、暑さ寒さや湿気を避けて、ただ一人超然としてストレスをためず、嫌だと思うことはしないということだとか。
義光はこれを聞いて、
「あなたはそれでよかろうが、我々のような(領民をおさめる)立場では役に立たないことですな。
家臣もあなたの長寿の術を学んだらば、仕事をやめて私にまじめに仕えなくなるでしょう」
と述べ、居士を送り返した。
義光曰く「人の知恵は金銀のようなもの、はかりしれない財産をたくわえるようなものだ。
そうはいっても、仕事をしたり俗世の銭勘定も必要だ。このことを考えねばならない」とのこと。
(『太平将士美談』)
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