「帰蝶」
帰蝶は、信長に嫁す以前に土岐頼純(土岐頼武の嫡男とされる人物)へ
一度嫁いでいます。
1546(天文15)年、斉藤道三は主君・土岐頼芸を促して対立していた
前守護・土岐政頼(土岐頼純,土岐頼芸の兄)と和睦するため、
娘の『帰蝶』を土岐政頼の元へ嫁がせました。

このとき『帰蝶』は12歳で、正室というよりは人質の役割が大きかったと
思われます。この政略結婚で追放されていた土岐政頼は美濃へ戻ることに
なりますが、その土岐政頼は天文16(1547)年急死し、『帰蝶』は一反
斉藤道三の元に戻ります。