戦国ちょっと悪い話34
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0084人間七七四年
2012/10/30(火) 00:28:44.16ID:xScnRV2g徳川家の家臣である小栗又一は己の武功を誇り甚だ人を軽蔑し、
多少の誉れのある者なら「米数米数」と言って嘲っていた。
ある時、又一は勝れた武功があってもそれほどの増地がないのに、
久世広宣と坂部広勝が知行を多く賜ったことに腹を立てていた。
そんな時に又一と広宣がばったり出くわした。又一は腹を立てた顔で、
「お前たちは何事をして、多分の御加増を取ったのだ」と言い咎めた。
これに広宣は「この耳たぶが厚いので御加増を取りました」と、自分の耳を
引っ張って見せた。これには流石の又一も白けて笑いながら通り過ぎた。
人々は「広宣の挨拶は奇妙だ」と感じあったという。
――『名将言行録』
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