戦国ちょっと悪い話34
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0104人間七七四年
2012/10/31(水) 17:26:27.20ID:xZ03Tsiv江戸の米蔵に納められる米の量があまりに多いので欠米が出来るようになった。
また諸国からの運搬も費用が莫大なので、勘定頭は徳川家康に「米蔵の数を減らせば
有益になることでしょう」と申し出た。
しかし家康は甚だ怒って「蔵の数が多ければ、欠米が多くて益にならないことくらい
存じておる。だがよく考えろ。もし事変があった時、国々の米は当地へ運搬できるのか。
もしくは洪水や旱魃の時ならば、米価は高騰して当地に寄り集まっている人民は
皆飢えに苦しむことになるぞ。
そのような時の為を思えばこそ、無用と知りながらも常々多く貯蔵しているのだ。
並々の勘定役ならばともかく、頭ともなって天下の会計をも掌る者が、そのように
浅はかな心得では務まらぬぞ!」といたく戒めたという。
――『徳川実紀(駿河土産)』
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