戦国ちょっと悪い話33
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0503人間七七四年
2012/09/21(金) 18:03:47.66ID:MHus+mKZ向かったところで、中村と言う場所で落ち武者狩りの郷民に取り囲まれた。
盛政は彼らを睨みつけ
「私の命運はここに付きた!再び合戦をしても勝機はないだろう。
お前たち、あの藤吉猿面郎のところへ私を連れて行け!ひとこと言っておきたいことがある。」
こうして盛政はこの郷民たちに捕われ、北の庄の浅野長政のもとに連行された。
長政は盛政を見て、彼を侮るように言った
「あなたは鬼玄蕃とまで言われた人ではないか!どうして未だ死なずにいるのか!?」
盛政はこれを聞くと
「汝はなんと愚かなことか。かつて源頼朝は大庭景親に負けて伏木の中に隠れ、将軍足利義稙(原文では義昭)は
細川政元に捕われ幽閉されたが、後についに脱出し大功を立てたではないか!
将たるものが、どうして容易く敵に自分の死を許すことがあろうか!」
これを聞いた人たちはみな、盛政の凄まじい気魂に舌を巻いたという。
(佐久間軍記)
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