少し、古い話になるが北国勢と三好勢が争った文明年間中の出来事である。
北国勢は街道で三好勢を待ち受け、一人ひとつ車菱(まきびしの一種)を持たせた先行隊が
会敵後、逃げたふりをして後退して車菱を道に撒き、そうとは知らず追撃し車菱を踏んで慌てている
三好勢を一気に討ち取ってやろうという策を立てた。

かくして、先行隊は街道を行く三好勢を発見したのだが、これが思いのほか小勢だった。

(`・ω・´)「これなら俺達だけでやれるんじゃね?」

といった雰囲気になって先行隊の者は「こんなもん、もういらねぇ!」と車菱をその場に捨てて
三好勢に襲い掛かった。・・・の、だが

(´#)ω;`)「つ、強い・・・」

小勢の三好勢だったが、これがまた手強く北国勢は逃げ帰るしかなくなった。
しかし、先行隊に降りかかる悲劇はまだ終わっていなかった。

 「  い  っ  て  え  ぇ  ぇ  ぇ  ぇ  っ  !  」

間抜けにも自分達が捨てた車菱を踏み抜いてしまい、大混乱に陥ってしまったとさ。