信長の政権構想
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0796人間七七四年
2011/10/08(土) 13:20:12.97ID:7Y4OzvIL天下統一戦は年内に片がつく。
当時の信長の懸案事項は、己の上位にただ一人いる天皇を譲位させるのみ。
超越的絶対者を目指した信長が、いかに極官とはいえ天皇の臣下になる道を選ぶなど有り得ない。
よって三職推任など、信長の眼中に無い。
天照大神の子孫である事が天皇の神聖性と万世一系の家系の崇高さの源なのだから、
天皇を超えるためには自らも神になるしかない。
自らの誕生日を聖日とし、自らを御神体とする総見寺を建立し万民に参詣を命令。
神の子孫より当の神のほうが偉いのは当たり前。
それが信長の自己神格化の背景。
信長の天皇超えの布石は、以上形而上的な側面だけではなく形而下的にも行っている。
誠仁親王の子・五宮の織田家入りは、織田家内では信忠同様、家長・信長の支配下に入った事を意味する。
彼が新帝に即位すれば、織田家は天皇家に優越する「神の家系」となるのだ。
加えて、長子の皇位継承という天皇家の不文律も踏みにじる事ができる。
つまり信長は皇位継承権も手に入れる事になるのだ。
信長は誠仁が新帝に即位すれば、二条御所から安土城内清涼殿に居住させ、当の信長はそこを見下ろす天主に居住。
これで誰の目にも信長と天皇の上下関係が明らかになる訳だ。
天皇を失った公家衆はその存在価値を失い、衰亡するのは必至。
帝不在の京の都も寂れていくだろう。
変前日、本能寺の大茶会で公家衆の大多数が信長を歓待して油断させた理由もそこにある。
勿論信長忙殺は、正親町の意志であるのは言うまでもない。
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