戦国ちょっと悪い話26
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0022人間七七四年
2011/05/04(水) 20:03:07.23ID:J7lx2oFV宴席後に設けた茶会の席で家康は、かたわらに西軍諸将より没収した名物茶壷の数々を並べ、出席者のひとり
黒田如水に呼びかけた。
「他人の手を借りず、一人で持って行くことが出来れば、どれでも一つ差し上げよう!」
摂津有岡城での幽閉以来、歩行も不自由という如水に対する、天下人の戯れである。
「では、遠慮なく。」
ところが如水は、家康の言葉を聞くが早いか、すぐに立ち上がり、居並ぶ名物茶壷の中でもひときわ大きな
『南条の茶壷』を抱えると、スタスタと足が不自由とは思えぬ身ごなしで帰ってしまった。
これにはさすがの家康も、出席していた諸大名も、開いた口が塞がらなかったという。
家祖が体を張って(?)稼いだ『南条の茶壷』、桑田忠親氏によると
現在も旧黒田侯爵家が所蔵しているはずだというが、はてさて。
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