ところで、甘粕は別働隊が現れると戦場の南にある千曲川の渡しを放棄してさっさと後退
(おい、お前の役目は千曲川の渡しで別働隊を食い止めることじゃないのか?)
その結果、謙信本隊と勘違いされフルボッコ、配下の95%を失い、ほうほうの体でさらに後退北上し
犀川を渡る無様な珍道中が、なぜか妙にカッコよく書かれているのに違和感があったのだが、
このカッコよさは小幡昌盛の武功を輝かせるための脚色と考えると納得がいく。

小幡景憲「甘粕近江守は名将!配下は精鋭!それを3人も討った父ちゃんはエライ!!」

これこそが小幡にとっての川中島の主題だろう。
柿崎や村上でさえ殆どスルーされてんのに甘粕にはやたらとページ割いてるのはそういう訳だ。