戦国ちょっと悪い話24
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0001人間七七四年
2010/12/11(土) 09:21:33ID:oSVIUoMx戦国ちょっといい話・悪い話まとめブログ
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0010人間七七四年
2010/12/13(月) 13:28:50ID:3897upvK清正と行長関連の話が出てるので、向こう側の国で作られたお話を
朝鮮での争乱を書いた作品に『壬辰録』がある。
成立したのは17世紀ごろと見られており、実在の人物が出てくるが所謂軍談小説的なものである。
まあ、今で言うところの架空戦記みたいなもんなので、ツッコミどころ満載な話となっている。
バリエーションも色々あるらしいが、とりあえず自分が借りた本の解説に載っているものを。
とある子の居ない夫婦の夢にある男が現れた。
夫婦「げえっ、関羽!」
そう、三国志でおなじみの関羽である。
関羽が何しに現れたのかと言うと、何でも罪を犯した天上人を子どもとして授けてくれるらしい。
後に夫婦の元に子どもが生まれる。子どもは崔日景と名乗り宣祖に仕えることとなった。
ある夜、宣祖が不思議な夢を見た。それを聞いた崔日景は、
崔日景「その夢はつまり…倭が襲来してくることを意味しているんですよ!」
宣祖「な、なんだってー!?………ねーよwww」
不穏を煽ることを言った罪で崔日景は流刑にされてしまうのであった。
やがて怒涛の如く倭軍が侵攻してきた。
李舜臣は奮戦するも銃弾に倒れ、姜弘立は各地で倭軍を撃退するも清正に敗北。
朝鮮の朝廷は都落ちを決定する。
清正は漢城を包囲し城中に残っていた人たちを餓死寸前にまで追い込んでいたが、
その時、清正を叱責する声が空から聞こえた。
清正「げえっ、関羽!」
そうまた関羽である。
これに肝を潰した清正は慌てて退却。まあ、ビックリするわな。
一方、都落ちした宣祖の後を追った崔日景は金応瑞の任用と明に援軍を請うよう進言する。
その金応瑞の命を受けていた妓生によって、調攝(小西行長)も寝首を掻かれる。
ところ変わって明。
皇帝は朝鮮から援軍を要請されていたが、「農繁期だから無理」と断っていた。
しかし、またまた夢にあの男が現れた。
皇帝「げえっ、関羽!」
そうまたもや関羽である。
関羽曰く、
「皇帝は劉備の生まれ変わりで朝鮮の王は張飛の生まれ変わり。
つまり、義兄弟なんだから助けてやれ」
とのことである。この三兄弟、生まれ変わる時も一緒になれなかったようである。
0011続き
2010/12/13(月) 13:34:05ID:3897upvKところがこの李如松、朝鮮に赴いたのは良いが、わがまま言いたい放題であった。
李「氾濫してる鴨緑江に一晩で橋かけろゴルァ!龍のテールスープ象牙の箸で食わせろゴルァ!
あと、宣祖は王の器じゃねえから兵を引き上げるぞゴルァ!」
結局、柳成龍と崔日景の機転により、李は態度を改めた。
やがて両軍の決戦が行われるが、決着がつかない。
そこで、清正と李如松が直接対決をすることになった。
しかし、この対決に割り込む者がいた。
李・清正「げえっ、関羽!」
ま た 関 羽 か
結局清正は関羽の威に圧されて、李如松に討ちとられた。
かくして、関羽のおかg…もとい朝鮮軍と明軍の奮戦により戦いは終わった。
倭軍は撤退し宣祖も都に帰還することができたが、崔日景は病に倒れ亡くなった。
それぞれその後であるが、
李如松は朝鮮の風水が優れていることを知り、明の仇になると考え気脈を断つため各地を巡ったが、
山霊に懲らしめられて帰って行った。
姜弘立と金応瑞は、倭が再び侵攻する動きを見せたため、倭の都を攻めて勝利したが、
姜は美女に惑わされて朝鮮を裏切ったため、金は姜を斬り、金もまた自決した。
十数年後、降伏文書を受け取るため惟政が倭に赴くこととなった。
惟政は、18990字の詩を諳んじたり、焼かれた部屋に閉じ込められても動じなかったりと、
数々の窮地を神通力で乗り越えた。
この化けm…使者にビビった倭王は遂に観念。
二度と朝鮮を侵略しないこと、毎年人の皮三千枚と銅鉄三千斤を朝貢することを約束するのであった。
…とまあ、かなりぶっとんだ展開の話である。
ちなみに関羽がやたらと出てくるのは、明が援軍で来た時に関羽信仰がもたらされ、
それが民衆に広まったためとされる。
まあ、話ができたきっかけ自体は悲惨なものなので悪い話に。
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