戦国時代のキリスト教について語る
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0120人間七七四年
2010/12/22(水) 20:13:08ID:m9GYzYDY>飽和溶液にして結晶化して精製するのが再結晶なので製塩も同じ手法だと思いますが……
製塩は、いわゆる、蒸発法による精製である。海水の水分を蒸発させ、NaClの純度を上げるために灰汁(あく)取り、沈殿、濾過行程を行い結晶化させるのであるが、この方法ではMg、Caイオンを完全に抜くことはできない。
硝酸カリウムの再結晶法で他の成分が少ない場合、溶解度積の原理により超高純度の結晶(大きな結晶体)を7割ほど回収できる(残りは溶液中)。
混液での再結晶法で溶解度積に差が少ない場合、大容量で再結晶を繰り返すと高純度なものが得られる場合がある。
>とりあえずそれはおいといて、実際当時の塩硝製法は再結晶で純度あげてますよね、としか返しようが
大砲発射薬の場合、黒色火薬の粒子径大きくして表面積を減らして相対的に吸湿量を少なくすることができる。そのため、ある程度の純度の硝石であれば必ずしも純度上げを行う必要は無い。
>つか糞尿に含まれる硝酸アンモニウムを炭酸カリウム(灰)と反応させ
>(イオン交換やら塩基置換とはいうけどイオン置換って珍しい響きですね、専門用語?)
イオンの置換とは、カリウムイオンを添加して溶液中カリウムイオン濃度を高めると、相対的にカリウムと結合する硝酸イオン割合が増え、結果として硝酸カリウムの結晶が多く採取できる。
>塩化ナトリウムと硝酸カリウムを温度による溶解度の違いによって析出させ精製する方法は
>当時でも保存輸送するためにカリウム塩にするのが常識、だったことを示すのでは?
[ 将軍→謙信の”鉄砲の虎の巻”は火薬製方秘伝書、玉薬(硝石と硫黄と木炭)の調合の秘伝書 ]での焔硝(塩硝・硝石)精製には、炭酸カリウム(灰)添加が無いよ。
>…なぜ他の塩が使われてた、と主張される意図がわかりにくいのですが……
自然に産出する硝石は、色々な塩類や硫酸成分などを含む混合結晶物であり、用途によっては精製せずに利用できる場合がある。
「なぜ他の塩が使えたのか」の説明は、硝石中の酸素成分がガス発生量に関係し、Na,K,Caは関係ない。
Na塩であれば単位重量あたり硝酸成分の多い黒色火薬ができる(Naの原子量は23、Kは39、Caは40)。しかし、Na塩は吸湿性がある。
>鄭若曾で言いたいのは、日本の銃の参考にはならない、ってことです(銃の使用にふれてないから)
当時の中国(明軍)には小銃が正式に採用されていなかったようなので、鄭若曾が知らないのは当然だと思う。小銃そのものが中国(明)に無いのだから、銃の使用にふれようがないのでは?
その当時の倭寇についても小銃が使われた記録もなく(火攻兵器の火槍は使っていたみたい)、明軍が使っていない(所持していない)小銃を倭寇が使っていたとするのは不自然であり、「倭寇が鉄砲用の硝石を日本に輸出した」とするのも不自然である。
しかし、倭寇が医薬用やその他の目的で使うための硝石についての輸出ならば、ありえる話である。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています