>>981
関ヶ原の時ほど有名じゃ無いが、大阪の陣でもこんな話があるな。

大阪の陣のあと長宗我部盛親が捕まり、二条城の門前で晒し者にされた。
やがて雨が降り出したが、盛親には笠も与えられず雨ざらしのままであった。
そこに島津家久が通りかかり、警備の者に「長宗我部殿を濡れたままにさせているとは
なんとはしたない、この笠をかけて差し上げろ!」と、自分の笠を差し出した。

ところが盛親は「私は濡れてもなんとも無い。それより家久殿こそ登城の際に濡れては困るだろう」
と、笠を返そうとした。しかし家久はそのまま笠を置いていってしまった。

また、井伊直孝も晒し者にされている盛親の格好がみすぼらしかったのを見て、
自分の着物をうち掛けた。

これに対しても盛親は、「井伊殿はかわった人だな。」

と悪びれず言った。


本来的にはいい話なんだろうけど、盛親の態度に、どうにもいい話にさせない何かがあるw