暮れの元気なご挨拶〜


文亀2年(1502)12月、領地である日根野荘に下向していた前関白九条政基は、そろそろ
お歳暮の時期である事を思い出した。

そこで、京に残っている家族に贈り物をしようと思い立った。が、手元不如意。

しかしお歳暮は贈りたい。そこで家領である入山田村にこういった。「金貸して?」
すると、入山田村のみなさん、

「はいはい、いいですか殿下?先ずあなたがここに下向してきたのは何のためか、思い出して見ましょう。
そう!和泉守護との領地争い!あいつらがここ簒奪しようと狙ってるからそれを防ぐために
ここに来られたのですよね。…さて、その紛争はもう決着つきましたか?

NO

そう!まだ争いの真っ最中!
お歳暮と言いますが、そんな金があるのなら…

村の要害の強化に当てるか、足軽雇って、戦闘力を強化させるに決まってるでしょ!!常識的に考えて!!

だから、ダメ!」


九条公、しょんぼりしてフテ寝する(本当)