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戦国ちょっと悪い話

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0001人間七七四年2008/08/29(金) 20:18:24ID:LZQYPXp2
秀吉が関白になった頃のお話

尾張の国に、秀吉の姉妹がいるという噂が聞こえてきた。彼女は農民で、貧しい暮らしをしていた。
それを聞いた秀吉は、彼女の元に使いを出した。

「関白の身内としてそれ相応の待遇をしたいので、急ぎ都に上るように」

女は喜び、近所の幾人かの婦人たちに付き添われ、急ぎ上京した。
しかし

その女は京に入るやいなや捕縛され、付き添いの女たちともども、ことごとく斬首された。

都では、「彼女たちは関白様の過去の秘密を知っていたので、まとめて殺されたのだ」と、囁かれた。


このスレではこんな、戦国のあくどいエピソードを上げていきましょう。
0002人間七七四年2008/08/29(金) 20:20:25ID:LZQYPXp2
姉妹スレ

戦国ちょっといい話
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/sengoku/1172237604/
0003人間七七四年2008/08/29(金) 20:26:02ID:BRLySIW3
直江の閻魔大王
0004人間七七四年2008/08/29(金) 20:28:29ID:bhFSpqX3
本当に立てちまったのか
まぁ厨が罵倒したい家の悪い話を投下していくだけのスレにならないといいが
0005人間七七四年2008/08/29(金) 20:29:52ID:M9MqG72g
夏厨の糞スレ(´゚ω゚`)
0006人間七七四年2008/08/29(金) 20:32:25ID:yuFhX2E3
>>3
閻魔大王はいい話だと思うよ
非を認めて謝罪もしたが、庶民が更にムリな要求してきたんだからしょーがない
そこで更に下手に出たら庶民に政に首突っ込む事を許す事になるしね
0007人間七七四年2008/08/29(金) 20:35:07ID:bhFSpqX3
あれはモンスター被害者ってやつだな
0008人間七七四年2008/08/29(金) 20:40:40ID:LZQYPXp2
このスレは、あくまで、きちんと存在するエピソードであること前提ね。

戦国大名も皆、きれいごとだけで勢力を拡大しているわけではないし、
「ピカレスク」ってものも、充分に魅力的だと思うよ?
0009人間七七四年2008/08/29(金) 21:32:04ID:9FOhBTc1
竜造寺隆信の蒲池の潰し方はなかなか卑怯
0010人間七七四年2008/08/29(金) 21:43:29ID:maLdPl+S
>>9
松田聖子の祖先なんだよなw
0011人間七七四年2008/08/29(金) 21:46:22ID:TKcFxFQc
この手のスレが上手くいくのは稀だね…。
0012人間七七四年2008/08/29(金) 21:51:18ID:CXc5kunr
どうせ上杉武田伊達あたりの悪いエピソードで荒れるんだろうな
0013人間七七四年2008/08/29(金) 22:30:26ID:2cts2aZx
被害担当艦ならぬ被害担当スレとして頑張っていただきたい
0014人間七七四年2008/08/29(金) 22:34:07ID:LZQYPXp2
木沢長政のお話

戦国初期の梟雄である木沢長政。彼は主君の畠山義宣から独立を図り、細川晴元に接近した。
当時晴元は、対立していた三好元長を攻めあぐね悩んでいた。そこで長政、アイデアを出す。

「細川家と友好関係にある、一向宗を使えば宜しい」

晴元の要請を受け扇動された一向宗徒は、三好軍を粉砕した。

だが、これですませる長政ではない。
かれはこの一向宗の大軍をその勢いのまま、主君、畠山義宣の元に向かわせたのだ。
義宣のこもる河内誉田城はたちまちのうちに攻め滅ぼされ、義宣は討ち死にした。
長政は畠山家からの独立を達成したのだ。

ところがこの一向宗の軍団、自分たちの力に目覚め、畿内を制圧せんばかりの勢いを見せた。
一体あいつらをどうするのだ、と、これにも困り果てた晴元に、長政

「心得ております」

彼は今度は、一向宗と仲の悪い法華の門徒を扇動したのだ。「一向宗は佛敵である」
長政は法華宗と連合し一向宗を撃破。敗れた本願寺は当時の本拠地山科から退去した。

しかし今度は法華宗が京を支配する有様。これにも長政、今度は比叡山を扇動し、あい争わせ、京は焼け野原に。
最後に皆が我に返ったとき、最も勢力を大きくしていたのは、一向宗でも、法華宗でも、比叡山でも、無論晴元でもなく、
裏で彼らを操り、争わせた、木沢長政一人であったと言う。
0015人間七七四年2008/08/30(土) 00:27:00ID:XMpNf281
悪すぎる件(`・ω・´)
0016人間七七四年2008/08/30(土) 00:52:34ID:jN1IP28x
>>14
そんな事ばかりしていた木沢長政を憎む者は多く

最後には細川晴元、三好元長の子・三好長慶、遊佐長教等などに破れ

討ち死にしてしまいましたとさ
0017人間七七四年2008/08/30(土) 02:03:05ID:YOJDVcFh
応仁の乱の、少し前の頃のお話

和泉守護細川常有の家臣に、宇高有光と言う者がいた。
この君臣、関係が非常に悪化し、常有は宇高の屋敷に、軍勢を率いて夜討をかけた。
しかし宇高は常有の軍勢を撃退、そして一族郎党を連れ大和の古市に逃れた。

しばらくすると、古市の宇高の元に、先の管領、細川勝元の使いがやってきた。なんと、自分の直参として
仕えないか?と言う話であった。同じ細川家臣と言っても、傍流の和泉細川家と、勝元の本家とでは、
立場は全く違う。しかも牢人して早々の身。これはありえないほどの幸運であった。

「承知仕りました」

宇高は喜び、一族郎党を引き連れ京へと立った。同じ時古市にいた安位寺経覚と言う僧侶は、この話を聞き、
日記に書いた

「早速の義、はなはだ不審なり。もしくは仔細あるか…」

その6日後、古市に知らせが届いた。宇高は京でだまし討ちに会い、一族郎党皆殺しにされた、と。
勝元と和泉細川家はグルだったのだ。

経覚はその日の日記に、こう書いた

「案ずるが、ごとし。」
0018人間七七四年2008/08/30(土) 02:15:22ID:/U3gRVC8
>>11
投稿者のおかげで意外と盛り上がりそうな空気ができてきたな。
0019人間七七四年2008/08/30(土) 02:57:58ID:Jlfht3gN
これは良スレの予感
0020人間七七四年2008/08/30(土) 06:35:33ID:igbtLWlB
ちょっと罵倒コキおろしスレになるかと危惧してたけどなかなか良い流れじゃないか
0021人間七七四年2008/08/30(土) 09:44:02ID:YbpasvLl
騙まし討ちと言えば真田安房守を思い出すなあ。
0022人間七七四年2008/08/30(土) 10:19:25ID:IVUgEJ8U
自重しつつ節度あるレスをつけると良スレになるのだね。
0023人間七七四年2008/08/30(土) 11:00:12ID:YOJDVcFh
北畠家を、織田信雄が養子として継いで、まもなくの話。
信雄に、信長からの指令が届いた

天正四年 十一月二十五日 朝

三瀬に隠棲していた北畠具教の所に、信雄の元から、滝川雄利、長野左京亮、軽野左京進が訪ねて来た。
いずれも、北畠家譜代の者たちであった。

具教は炬燵に入り、三歳と一歳になる、二人の子供と遊んでいた。来客と言うことで
子等を乳母にわたし、出迎えに出た所、長野が突然、持っていた槍で具教を突いた。
滝川、軽野も刀をふるい、具教に止めを刺すと、幼い二人の子供も、乳母ともども切り捨てた。

同じ頃

三瀬から二十キロほど離れた田丸城では、信雄が北畠一族の者たちを、朝食に招いていた。
具教の次男、北畠具藤をはじめ、一族の主だったものほとんどが出席していた。
和やかな食事の最中、突然、鐘が鳴り響いた。

その音と同時に、武装した刺客たちが乱入、一斉に襲い掛かった、北畠一族の者たちは成すすべもなく、
皆、殺された。
織田による、北畠一族への粛清は、この朝のうちに完了した。

北畠の一族の中で、一人だけ、命を助けられたものがいる。先の国主、北畠具房である。
彼は信雄の養父であったために、「父を殺すのは外聞が悪い」と、助けられたのだ。
彼もまた七年後、苦悩と苦悶のうちに、34歳で世を去ったと言う。
0024人間七七四年2008/08/30(土) 11:04:28ID:BtWyT4Yq
秀吉スレになるなこれはw
0025人間七七四年2008/08/30(土) 17:58:01ID:UFqnofKN
北条もたしか自分ちの子を他家に養子に入れて家を継がせておいて
その家の元当主を暗殺した話がなかったっけ。
0026人間七七四年2008/08/30(土) 20:02:19ID:bwJ1Q9IX
>>25
上杉三郎景虎?
0027人間七七四年2008/08/30(土) 20:07:36ID:ChpjI7md
山内一豊 VS 一領具足
0028人間七七四年2008/08/30(土) 20:37:19ID:RznkeCSE
>>25
北条氏邦と用土氏の話かな?
0029人間七七四年2008/08/30(土) 22:45:10ID:YOJDVcFh
天正十七年(1589)、肥前は伊佐早において、竜造寺家晴の命により、家中でも腕が立つと評判の
五人の家臣の手によって、罪を得た三名の侍の、死刑が執行された。

二人の首をはねたあと、残った一人の首をはねようとすると、その侍は哀れみを誘う声でこういった

「お願いです。せめてもの武士の情け。この後ろ手に縛られている手を、前に括っていただけないでしょうか?
そうすれば縛られていても、死ぬ前に神仏にお祈りすることが出来ます。どうか。どうか。」

侍とはいえ、丸腰で縛られている。また、憐れでもある。それに此方は腕の立つものが五人。彼を恐れるのも
馬鹿馬鹿しい話だ。そう思い、囚人の願いを聞き入れ、側にいた一人が後ろに回り縄を解き、前に縛りなおそうとした。
その時である

囚人はすばやく立ち上がると縄を解いた男に猛然と襲い掛かり、相手の刀を奪い取るやいなやたちまち、一刀の下に
切り捨てた。
突然の事に残る四人は狼狽しながらも、囚人を逃がしてなならぬと円陣を組んだ。一人が踏み込む。
が、すばやく横払いされ倒れた。他の三人を目で制し、止めを刺す。三人は恐怖に襲われた。ばらばらに踏み込む。
もはや囚人の思う壺である。家中腕利きの五人はこうして、たちまちのうちに全員が斃された。

囚人はそのまま脱兎の如く逃げた。全身に返り血を浴びて真っ赤な姿で。すると、そこは当時の九州、
近くに教会のあることに気がついた。彼は教会の中に乱入した。そこにいた宣教師に、彼はこう言い放った

「わしは今よりキリシタンとなる!よって、わしを保護せよ!」

囚人であっても、宗徒を名乗った以上、教会は保護しないわけには行かない。また、竜造寺家にとっても、
彼を追跡する事でキリシタンと摩擦が起こった場合、貿易から言っても、領国経営から言っても、難しい判断を
迫られると考えるであろう。これらを全て計算した上での。この囚人の改宗宣言であった。

後日この囚人は教会の手引きにより、長崎へと逃げ延び、無事、生きながらえたと言う。目論見どおりであった。

悪くて強くて頭のいい、戦国の囚人のお話
0030人間七七四年2008/08/30(土) 23:39:56ID:6BBObNBY
なかなか図太い、いいはな……いやちょい悪い話だな
0031人間七七四年2008/08/30(土) 23:58:57ID:/U3gRVC8
>>29
そいつの名前とその後日談が知りたいわ。
五人切るって剣豪クラスじゃないか?
0032人間七七四年2008/08/31(日) 00:05:58ID:AkpVdDD0
>>31
名前は記録されてないみたい。フロイスの手記にあるお話。
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