謙信・兼続・菊姫・鷹山などを「光の部分・明部を担う人間」と位置づけるなら、
景勝・清野・四辻氏・吉良夫妻と息子・綱憲などは「影の部分・暗部を担う人間」となる。

多くの人は前者を彼らがいなければ上杉家はなかったと賞賛する一方、
後者を彼らがいたから上杉家は落ちぶれたなどと疎んじたり中傷したりする傾向が強い。

しかし、清野がいなければ兼続死後の上杉家の体制改革はなされないままだったし、
吉良夫妻と綱憲がいなければ綱勝が死んだ時点で上杉家は取りつぶしになっていたし、
そもそも景勝と四辻氏がいなければ綱憲とその母親も鷹山もいなかったし、
景勝がいなければ兼続は埋もれたままだったかもしれないし、
大名としての上杉家も存在していたかどうか解らないし、
「謙信信仰」も盛んにはならなかっただろうと思う。

組織というものは辛いことや汚れたことを厭わずに担う人間によって、
支えられているもの。

その事実に目を背けて闇雲に汚れ役の人間を忌み嫌ったり侮蔑したりするのは、
お世辞にもレベルの高い発言とは言い難い。