とりあえず、幕府の役職による権威にはそれなりの意味があるだろう。
それによって、権力が付くという事ではなくて
既に得た権力の、大義名分を整える意味がある。

異民族間の抗争でも無い限り、1つの統治機構の中での内乱では、
相手を攻める大義名分は、
何気に重要だったりする。

少なくとも、守護とか管領とかを得ておけば、
それに大して反乱を起こす人間を、悪だと断罪できる。
逆に、別の人間が守護だったりすると
その国を実効支配している人間に対して反乱を起こしても
一応、幕府の逆臣を討つということで面目は立つ。


現代でさえ、そういう権威に屈したり信奉したりする人間は多いわけだから
もっと情報弱者の当時であれば、さらに意味があったろうと思うよ。