経久の人物像を掴めるものとしては、長谷川博史氏の「尼子経久論」(『毛利元就と地域社会』)が今は一番だと思う。迅速な機動力の精鋭部隊で集中的に敵のウィークポイントを突く戦術、それで得た勝利喧伝によって周辺に尼子強しと強烈なインパクトを与える戦略。