紀元前ギリシャのファランクス>戦国時代の軍団
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0158人間七七四年
2007/06/29(金) 04:09:29ID:htD7ffAg実は中世に入っていったん消滅している。ルネッサンス期に入って復活>密集方陣
密集方陣というのは、生産力が上がって兵を大量動員できるようになって出現したんだ。
基本的に農閑期にしか動員できないので、訓練もあまりできず士気も低いんで、
大人数の兵を密集させることで、戦力の集中、士気低下による戦列の崩壊を防ぐ、というのが基本なんだ。
暗黒時代に入ると、生産力が低下し大量動員なんて出来なくなって、
古いタイプの「戦うのが仕事の人」が中心となる小規模戦闘が主流になって消えている。
ルネッサンス期に入って、生産力も上がり戦時動員が出来るようになると
対騎兵用の槍兵による密集方陣が復活することになる。
これがまぁ、有効だったんですぐ傭兵達もやるようになるわけ。
多方面にわたって普及したのはギリシャ、ローマタイプの軍制じゃなぁ。
現在のヨーロッパタイプの軍制はギリシャーローマタイプからさほど変化していない。
長期間続いたわけではないけどなぁ。ルネッサンス期に再発見された、というのが正しいかと。
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ただ、密集陣が「サイドから周り込まれて一方的に殺されるだけの軍制」ではないこともたしか。
昔の人も阿呆ではないし、特にローマ軍は経験から多くを学び、ただちに戦術に変更を加えるという柔軟さを持っていたからね。
それなりの備えはしているよ。
後ろに予備の方陣を置いておくとか、軽騎兵を控えさせておくとか
正面やサイドには、敵の衝力を削るために軽歩兵を置いておくとか。
サイドに回りこめるかどうかは、地形や天候、兵の錬度、
大将の読み(戦闘開始したら途中で作戦変更は困難だから、相手の出方を読んで備えることが出来るかどうかにかかっている)
が、重要な要素になる。
戦闘というのは古今東西、
「自分のやりたいことをやり、相手のやりたいことをさせない」
ためにどれだけのことが出来るか、というのが肝で、ユニット特性は手札の1つに過ぎないよ。
まぁ、重要な要素だけど。
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