敵狙撃手の位置を特定する、自走ロボット用センサーシステム

 米アイロボット社と米ボストン大学のフォトニクスセンターは3日(米国時間)、
共同開発中の戦略的センサーシステムの試作品を http://www.irobot.com/news_central/news_press_release_detail.cfm?id=59 公開した。
戦場で偵察用の自走式ロボットに搭載し、各種のセンサーで敵の狙撃手の位置を特定できるという。
米陸軍協会がワシントンDCで開催した年次会合に出展された。

 『ロボット・エンハンスド・ディテクション・アウトポスト・ウィズ・レーザーズ』
(REDOWL:ロボット拡張用レーザー探知前哨)と名付けたシステム。すでに実戦使用されているアイロボット社の自走ロボット
http://www.irobot.com/governmentindustrial/ パックボット』に搭載される。

 REDOWLは、レーザー照準器・照明器、音響位置特定器・分類器、熱源画像装置、
GPS位置特定装置、赤外線・日光兼用カメラ、広角カメラなどの各種の光学・音響探知システムを備える。
戦場で銃撃・砲撃してきた敵兵の位置を特定するほか、早期警戒情報の提供、情報収集、偵察などにも利用できる。

 陸軍の協力で実施したテストでは、100メートル以上離れた位置から、口径9ミリのピストル、M-16およびAK-47ライフルを150回以上発砲し、
REDOWLシステムは、この撃ち手の位置を94%の精度で特定できたとしている。

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(WIRED) - 10月4日17時52分更新