日本のロボット技術って軍事に使えるようになる?!
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006253
03/03/31 23:06ID:58G3OGF3悪い、ちょっと表現が悪かった。
でも俺は「歩行が有利」じゃなくて「歩行よりも走行が基本のキャタピラ付き四本足」がいいって>53で書いたぞ?
コレって「歩行もできる車」って事。
歩行だけが移動手段では有効な兵器にはなれなんと思う。
>戦車は自分が走れるように道を作っていかないといけないけど、歩行型はそんな事しなくても良い。
ってのもやっぱり表現が悪かった。
例えて言ってみよう。
今のアメリカ軍の主力戦車はエイブラムス。
全長約10m、車体長約8m、全幅約3,5m、全高約3m、重さ約57t、最高速度は路面で65km、路外で50km。
超壕幅は2,5m強、超堤高は約1m。
これに対し、仮想の多足歩行車両を用意する。(ここでは8本足にしておこう)
エイブラムスのキャタピラを全部取っ払って短い目の蜘蛛の足をつけた物を想像していただくと良いだろう。
この二台をテストしてみよう。
1:路面走行。
キャタピラの圧勝。当たり前だが足で60kmも出るわきゃない。言うように車輪でもついてればどうかしらんが。
2:不整地走行。
キャタピラの勝ち。接地圧が高い多脚では柔らかい地面だと足を取られてしまう。だが、岩だらけの砂漠などでは後の4の理由のように多脚の方が有利である。
3:耐久力テスト。
やっぱりキャタピラの圧勝。足つきは間接が弱く構造も複雑。しかも耐荷重量が低いので装甲が薄いだろう。
4:壁を越える。
データ通りなら1mまではキャタピラの方がスピードの面でも有効だろう。が、それより高くなってくると、足を高く上げられる多脚型の方が有効になる。
キャタピラに「自分を持ち上げる」と言う芸当はできない。(どこまで有効かは技術レベルによって変わるがコレは仮想の車なのでカンベン)
5:塹壕を越える。
やはり2,5mまではキャタピラが上。だが、やっぱりそれを越えると多脚の方が有利。「足を伸ばす」事ができるので超壕力は高いはずだ。
それに、溝自体に深さがあまりないならば、溝の底に足をつけて渡ることもできる。三次元で自重を支えられるのが足の最大の利点だ。
6:大粒の瓦礫の山を走らせる。
瓦礫が割と整っているならキャタピラの方が有利だろう。が、前方の瓦礫の下が大きな空洞であり、それが見た目で確認できない場合はどうだろう(言ってみれば落とし穴。下に地下鉄などが走っているゆるんだ道路なども入るだろう)。
キャタピラの場合その超壕力は「どこまで重心を地につけて身を乗り出せるか」なので、落とし穴になっていると解った時点で真っ逆様に穴に落ちてしまう。
多脚型の場合は一歩一歩に重量ををかけながら進んでいくため、落とし穴になっている所にさしかかると、足が1、2本落とし穴の上に乗って重さがかかった辺りでガクッと落とし穴が抜ける。前の足は支えを無くし、宙を泳ぐだろうが、残りの足で踏ん張れば落ちずに済む。
レスポンスの問題とか言われるかも知れないが、そんなこともできないようじゃ戦闘はできない。
なお、車体重量の殆どがかかってやっと抜けるような落とし穴の場合はどっちも落ちるだろう。それに関してはお手上げだ。
以上のように脚は「抜き足差し足できる」「足を伸ばせる」「足をあげれる」「複数の加重点で自重を支えられる」という点でキャタピラに勝利する。
(だからといって多脚が良いっ言うんじゃなくてどっちにも良いところがあるってだけだが)
歩行型にも良いところがあるって解ってもらえましたか?
でも、ぶっちゃけ戦車サイズだと市街戦じゃどっちもあんまり差はないんだがね(w
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