
東大の学生らが本郷キャンパスの安田講堂を占拠した「安田講堂事件」は、一九六九年一月に警視庁の機動隊が突入して封鎖を解除してから十九日で五十年となった。
赤い旗が掲げられた日本を代表する最高学府のシンボルは、機動隊の撃ち込む催涙弾や放水の水煙、学生側の火炎瓶の煙でかすんだ。
頭上から降り注ぐ投石をくぐり抜けて講堂内に入った元機動隊員は当時の状況を鮮明に記憶し、民主的な大学運営を求めた元学生は権威にあらがうことの重要性を訴え続けている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201901/CK2019012002000114.html