
大阪市、サンフランシスコと姉妹都市解消へ 回答なしで
姉妹都市関係にある米サンフランシスコ市に対して、慰安婦像の市有化を撤回するよう書簡で求め
ていた大阪市に、期限の9月末までに回答がなかったことが分かった。大阪市は2日にも、半世紀以
上続く関係の解消を通知することを決める見通しだ。
現地の民間団体が昨年9月、市内に慰安婦像を設置。碑文に「性奴隷にされた何十万人の女性」と
書かれていることなどに、大阪市の吉村洋文市長が「日本政府の見解と違う」と抗議した。同11月に
はサンフランシスコ市が像の寄贈を受けることが決まり、大阪市は市有化を撤回しない限り姉妹都市
関係を解消する方針を打ち出していた。
大阪市は関係解消を前に今年7月末、サンフランシスコ市長宛てに市有化撤回を求める書簡を送付。
「最後通知」と位置づけていたが、今月2日午前の時点でも返事はなかった。市は同日中にも、正式に
関係解消を伝える書簡を発送することを決める。
両市は1957年、港町で似た規模の都市であることが縁で姉妹都市になった。学生の派遣などのほ
か、70年の大阪万博ではサンフランシスコ市がパビリオンを出展。交流を続けてきた。(半田尚子)
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