無作為に抽出した被験者を対象に以下のテストを行う。

Aハイレゾオーディオデータ
B非ハイレゾオーディオデータ

再生順序による影響を排除するため、実験は個別に行い再生はランダムにして行う。
A,Bを同じ再生装置でランダムに再生し、必ずどちらがより高音質か答えてもらう。
(両方同じとの回答は認めない)
ただし、どれだけの母集団がいれば実験として十分か分からないので、
まず、被験者には黙って、2つのファイル双方同じものをランダムで流す。
多少の誤差はあるが、最終的には正解率50パーセント(つまり聞き分けられない)に収束するはずだから、
それに達した時の被験者の人数を信頼できる被験者数とする。
これを仮に100人としよう。

今度は別に無作為に抽出した100人を対象に同様の実験を行う。
今度は、AとBは別のファイル。
この結果、正解率が50パーセントに近くなれば、
ハイレゾ、非ハイレゾの音質の違いは有意に聞き分けられないことになる。
逆に100パーセントに近くなれば、ハイレゾは高音質と聞き分けられることになる。
また、50パーセントを下回った場合は、
非ハイレゾ音源が被験者により高音質ととらえられたことを意味する。

同様の検査を、再生機器別に行ってみる。
ポータブルオーディオ、ミニコンポ、ハイファイコンポ
これで、例えば、実験の結果、
ポータブルオーディオでの結果が30パー。
ミニコンポでの結果が正解率60パー。ハイファイコンポでの結果が85パー。
ならば、ポータブルオーディオではむしろハイレゾは高音質と受け取られないこと、
ミニコンポではほとんど判別できないこと。
ハイファイコンポでは有意に高音質と分かること。
が分かる。