「アイソクロナス転送」とは、 一定時間ごとにある程度の量のデータのやりとりを行いたいときに用いられます。つまり、アイソクロナス転送では一定時間ごとに必ず転送を行うチャンスが与えられるわけです。
たとえば16bit/48kHzのステレオPCMデータをUSBアダプタに転送する場合、下の図のように、PCが音頭をとって1msという決められた期間内に48 x 2 x 2 = 192バイトの荷物(データ)が毎回USBアダプタに送られることになっています。
1秒間では48,000 x 2 x 2 バイトで16bit/48kHzのステレオデータが転送されるわけです。
  http://fpga.cool.coocan.jp/electrart/image201002/usb_frame.jpg
USBのバスに色々なデバイスが繋がって、それぞれが転送をしていても、1msの間に192バイトが転送されることが約束されていますから、連続したオーディオデータを安定して送ることができます。
ちなみに、それと引き換えにデータを受信した側(この場合はUSBアダプタ)が、データが化けずに正しく受け取れたよ、という「返事」を出さないようになっています。
つまり、データが化けて何となく音が悪くなっているように感じることもあり得ることになります。
また、PCの(PLLやスペクトラム拡散された)時間軸の揺らいだクロックでタイミングを作られた「1ms」という間隔でデータが送られてくるわけですから、
受信側ではどのようにしてもその影響を受けることになります。どんなに上手に設計しても程度の差こそあれ、ジッタを発振器の精度までは減らすことはできません
http://fpga.cool.coocan.jp/wordpress/?p=186