見てはいけないものだと思って後ろに逃げようとしたら、背中が凍りつき冷や汗が出てきた。
そして押入れからよくスロー映像とかで流れる低音で

「があああああああああああいいいいいいいいいいいいい」

という音が聞こえてきて、俺はゾッとすると共に視界がグルンと反転した。

AとBに揺さぶられて目が覚めたのは翌日の朝だった。
どうやら気を失ってしまっていたようだった。
AとBも気を失っていて、俺より早く目が覚めてからずっと俺を起こそうとしてくれていたらしい。
三人で何故かお互いに謝りあって最終的にお酒のせいになったが、俺は慣れていたせいであの声が聞き取れてしまっていた。
あれは「可愛い」と言われたんだ。
今度お祓いに行こうと思う。