母ちゃんの実家が島根だな。
俺が小学生の時、妹がすげー癇癪持ちで手を焼いた母ちゃんが
島根のまじない師から、なんか手書きの本?写本みたいなヒモで綴じてある本借りてきて
その本に書いてあるまじないをやってたよ。
すずりで墨をすって、妹の手を塩水で洗った後に筆で手のひらに模様みたいなの書いてた。
その手を洗い流して、暫くしたら妹が「うひょー!なんか出た!」って叫んでるから見たら
手のひらから白い煙みたいなのが出てきてた。
妖怪ケムリってやつあるじゃない?あんな感じだけど、もっと細くてウネウネしてるもの。
母ちゃんは「癇の虫が出てきたんだよ」って言ってた。
癇の虫の話は割とちらほら色んなとこで聞くんで、メジャーなまじないなのかもしれないけど
島根のまじない師の話って全然聞かないよね?
で、最近っていっても2年くらい前だけど、母親にまじない師の事聞いてみたら
後継者が居ないままに、そのまじない師は亡くなったそうなんだけど
例の本の事になると、母親は全然覚えてないと言う。
妹の癇の虫治す時借りてたよね?って聞いても
癇の虫のまじないをしたことは覚えてるのに、本を借りたという事だけすっぱり忘れてるみたい。
まだ多少若いんで、ボケの心配はないけどw俺の不思議島根話でした。