>>456
そうそう、弥彦の神様が最初に住んだのは、寺泊と岩室の境にある「女釜・男釜」の場所。ここは
立入禁止になっている(岩が鋭くて転んだら大怪我するし、崖なんで落ちたら確実に死にます)が
岩の上に「弥彦神上陸の地」という石碑が立ってます。

 で、弥彦の神が最初にやったのは、「真瀬の安麻背(まぜのあまぜ)」退治。ここら辺は、当時の
豪族、安麻背という者が住んでいて付近の村々を荒らしていた。その退治を依頼された弥彦神は、
酒と剣を持って安麻背を訪問し、「出雲の国から訪れた者です。よろしく!」ってことで酒と剣を差
し出した。それを受け取った安麻背は、酒を飲み酔っ払った上、もらった剣で岩を試し切りした。が、
剣は根元からポキリと折れ、武器を失った安麻背は弥彦神に捕まり洞窟に閉じ込められたという。
 海岸部を平定した弥彦神は、その後その地のものに漁業や製塩を教えた・・・という話。

 その後、数百年して、里の者に稲作や酒造り、養蚕などを教えようと考えた弥彦神は弥彦山へと
居を移した。その時、出会ったきこりに「私がどこへ行ったか誰にも教えるな」と命じた。その後で
弥彦神の奥さんが長い間会えない弥彦神を慕って出雲から追っかけてきた。奥さんは、きこりに
弥彦神の行き先を尋ねたが、きこりはもちろん答えない。しかし、あまりに奥さんが嘆き悲しむの
で気の毒になったきこりが、一言話そうとしたとたん・・・きこりは石になってしまった。
 奥さんはそれをみて、その地に留まり弥彦神の仕事の成功を祈ったと言う。これが、寺泊の野積
にある妻戸神社の始まり。

 ・・・弥彦の神様も色々とスペクタルな話が満載でつ。