子供の頃の変な記憶☆その8
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五つ上の兄を私の大学入学の少し前に不慮の事故で亡くしたのですが、
両親は兄を非常にかわいがっておりましたから悲しみも深く、
亡くなってしばらくの間は仏壇に向かって泣きに暮れる毎日でした。
兄が亡くなってから半年ほどたった、悲しみもようやく癒えてきた時期です。
夏の暑い日、私は仏間の和室でゴロ寝をしていたのですが、
どこからか話し声が聞こえます。寝ぼけ眼で声のするリビングの方を
見ると、何とそこで亡くなったはずの兄と父が話し込んでいるのです。
兄は真っ青な顔で影も薄く、明らかに「この世のものではない」様子でした。
兄はどうやら自分が「死んでいる」ことをわかっているらしく、
父や台所から話しかける母に向かって、「悪いけどあんまりこっちにいられないんだよ。」
とか「約束の時間があるから。」と話しており、両親も「もう少しゆっくりしていきなさい。」
と、名残惜しそうに話しかけていました。
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