韓国プサンの日本総領事館の前に、慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として、一時帰国していた韓国駐在の長嶺大使は4日夜、およそ3か月ぶりに韓国に戻りました。

韓国駐在の長嶺大使は去年12月、プサンの日本総領事館の前に慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として、ことし1月から森本プサン総領事とともに一時帰国していましたが、日本政府は3日、来月の大統領選挙後に発足する次の政権に備えるなどとして、長嶺大使らを韓国に戻すと発表しました。

これを受けて、長嶺大使は4日夜、羽田空港を出発し、午後10時ごろ、首都ソウルの空の玄関口、キンポ空港に到着しました。

長嶺大使は、大統領の職務を代行するファン・ギョアン(黄教安)首相に対し、慰安婦問題をめぐる日韓合意の着実な履行を次の政権に引き継ぐよう直接、要請する方針です。

到着後、長嶺大使は記者団に対し、「安倍総理大臣と岸田外務大臣からの指示を踏まえて、ファン首相などの要人に会い、慰安婦問題をめぐる日韓合意の実施を強く求めていく。北朝鮮をめぐる問題や、次の大統領選挙を見据えて、大使として全力を傾けて対応していきたい」と述べました。

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170404/k10010937161000.html