>>1の続き

 アンは「移民大国アメリカは外国人に受容的なはず」と信じてたみたい。
おまけに彼女にとっての「マイノリティ」は、アメリカに到着したばかりの貧しい移民や、
人種差別された長い歴史を持つアフリカ系(黒人)であって、
自分と仲良しで能天気な日本人駐在妻(つまり私)までが、
自分を「マイノリティ」と感じて暮らしてるとは思わなかったんだって。

 アンは申し訳なさそうに
「私たち白人って、自分がそういう嫌な目に遭ったことがないから、気付くことができないのね……」。
ちょっと意外だった。常々、違う人種・民族のホンネに触れられるのが、多民族国家アメリカの面白さだと感じてきたのに。
案外、お互いに見えないことも多かったのね〜。

以上