「キムチを知っていますか?」「PSYを知っていますか?」。
韓国を訪れた外国人は決まってこう聞かれる。質問されるのは東南アジアからの出稼ぎ労働者ではなく、韓国人が大好きな金髪に青い目の外国人だ。

その答えが「No」なら質問した韓国人はものすごく落胆するが、相手がPSYの乗馬ダンスを踊りながら「Yes」と答えようものなら、たちまち「世界中は自分たちもの」だと歓喜し、陶酔する。

中央や地方政府のPR動画にも白人企業家が親指を立てながら、「韓国は素晴らしい、投資にはもってこいの場所、韓国人は親切」だと称賛するシーンが盛り込まれている。
高級住宅やホテルのコマーシャルにも必ず白人家庭が登場する。韓国の素晴らしさをアピールするには西洋人に認められることが必須だと思っているのだ。

心理学者のアブラハム・マズローは「自己実現理論」で人間の5種類の欲求を5階層であらわした。
下から「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求」「承認(尊重)の欲求」「自己実現の欲求」の順。
韓国はかつて世界で最も貧しい国の1つだったが、その後、血のにじみ出るような努力や苦労を経て、
先進国の敷居をまたぐことができた。だが、われわれはいまだに称賛と歓迎を渇望している。
だが、その渇望が度を超えると病気と化してしまう。マズローの理論によれば、すべての欲求が満たされると人間は「自己実現」の重要性に気付く。
「自分は一体何が必要なのか、自分とは一体どんな人間なのか」といった欲求が生じ、その重要性に気付くのだという。だとすれば、
韓国人も「PSYを知っていますか」式の称賛とは決別し、厳しい世界の中で「われわれは一体何が必要なのか」について考えるべき時がきたようだ。

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