【中国】最高指導部の元メンバー、周永康氏の部下・親族300人を拘束…利権一族、差し押さえられた資産は1・5兆円、破られた「不文律」
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2014/03/31(月) 08:48:33.54ID:rxnnSZgY周永康氏(71)について、ロイター通信は30日、本人に加えて親族や部下ら300人以上がこれまでに拘束され、差し押さえられた
資産は総計で900億元(約1兆4900億円)以上に上ると報じた。一部の部下らの逮捕・起訴については昨年来、中国国営メディア
でも報じられており、捜査の手が“本丸”である周氏にまで延びるか注目されていた。ロイターは「中国建国以来最大のスキャンダル」
と伝えており、事件の余波で中国は大混乱に陥る可能性もある。
■破られた不文律
最高指導部に近い複数の消息筋の話としてロイターは、拘束されたのは周氏本人と妻、長男らのほか、副大臣クラスが約10人、
ボディーガードや秘書らも20人以上に上ると伝えた。また、差し押さえられた資産のうち銀行預金が370億元(約6100億円)、
内外の債券が510億元(約8400億円)。アパートなど不動産300軒以上のほか、金、銀、骨董品、高級酒なども没収されたと
している。
中国では党政治局常務委員の現役と経験者は刑事責任を追及しないとの不文律があった。政治局常務委員は13億の人民を
動かす最高指導者たちで、胡錦濤政権時代は9人(チャイナ・ナイン)、現在の習近平政権では7人(チャイナ・セブン)いる。
周氏は2007年から政界を引退する12年まで常務委員(党内序列9位)を務めた。
貧富の差拡大、役人の汚職蔓延など、社会のひずみが国民の怒りを沸点に達するほど強めている中、習近平国家主席(60)は
これまで「トラもハエも全てたたく」とし、地位に関わりなく汚職摘発を進める方針を強調。報道が事実なら、ついに不文律を破った
ことになる。
■石油と警察のドン
周氏には、中国の石油業界の大ボスと、公安(警察)部門のドンという2つの顔がある。江蘇省無錫出身で、1964年に共産党入党。
66年に北京石油学院(大学)を卒業後、石油業界に身を投じ、大慶油田の社長(総経理)や、中国最大の国営エネルギー会社で
年商40兆円超とされる「中国石油天然ガス集団公司」の社長などを歴任し、98年に国土資源部長(大臣)に就任。さらに2000年に
四川省トップの党委書記に抜擢され、02年に党政治局委員として中央政界入りした。
その後は公安部長や、情報、治安、司法、検察部門を統括する党中央政法委員会の書記(トップ)などを務め、07年にチャイナ・
ナイン入りした。
周氏の人脈は広く、石油、公安部門に多くの“子分”を配し、巨額の利権には有象無象の人々が群がっていたとされる。
また、収賄と横領、職権乱用などの罪で昨年、無期懲役を言い渡された重慶市の元トップ、薄煕来・元政治局委員(64)とも
懇意の仲で、一昨年、薄氏が失脚し、最終処分を常務委員9人で話し合った際、周氏は1人だけ逮捕・起訴に反対したという。
周氏については、現在の常務委員たちが昨年9月、逮捕・起訴は見送る方針を一度決めたとされるが、その後法廷で薄煕来氏が
激しい党批判を行い、国民の間で汚れた「英雄」に祭り上げられる雰囲気が出たため、周氏も逮捕・起訴を目指す方向に変わった
という。その背景には、薄氏を上回る巨大な闇を国民の前で暴くことにより、習近平氏の求心力を高めようという意図がある。
ただ、習氏が、長年の不文律を破れば、党内で大きな影響力を持つ長老たちの不満を招きかねない。また、党内で汚職疑惑を
抱える指導者、元指導者は多く、これらが一斉に反発すれば、政局がかつてないほど不安定になる可能性もある。
ソース(MSN産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/world/news/140331/chn14033108120002-n1.htm
写真=政治局常務委員在任中の2011年3月、全国人民代表大会(全人代=国会)で、地方の代表者たちから握手攻めにあう
周永康氏(中央)。絶大な権力と利権を握っていた周氏の回りには、常に人の輪ができた
http://sankei.jp.msn.com/images/news/140331/chn14033108120002-p1.jpg
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