フィリピンはマニラ在住、40代後半の独身男性、のりじぃです。
これからフィリピンの就職や生活事情について、しばらく連載したいと思います。

私は大学を卒業後、大手国産コンピューターメーカーに入社し、システムエンジニアとして配属されました。実際には、
お客さまにオペレーティングシステムの使い方を教えたり、新入社員を教育したりする講師業務に従事することが多かったです。
入社して10年たったある日、上司から「フィリピンに行ってくれないか?」と打診されました。
海外旅行には何度か行ったことはあったものの、アジアの国は未経験。しかもフィリピンと聞いたときには、どんな国なのかも
さっぱりイメージが浮かんでこない状態でした。ただ、日々の仕事がマンネリ化していたこともあって、1日考えた後、
上司に「はい、行きます」と答えてしまった――。これが私の人生の、大きな転機となりました。

最初は抵抗感があったけど、いつの間にか… 初めてのマニラは、驚きの連続でした。
フィリピン人は、日本人のように時間を守りません。公共心も薄く、自分さえよければいいという考えが当然のように
まかり通っているように見えました。道路の渋滞がひどいので様子を見に行くと、
交差点のど真ん中に平気でクルマを止めている人がいて驚いたことも。当時の警察は、日本人のような豊かな外国人から、
どうやってカネを巻きあげようかと考えているように思えてなりませんでした。
一方で、フィリピン人特有の人のよさ、ノリのよさには、私が小さい頃の日本を思い出させるものがありました。
せかせかと早足で歩く日本とは異なり、フィリピンの人はゆっくり歩いているせいでしょうか、
時間がゆっくりと過ぎていく感じがします。また、フィリピンの人々は人なつっこく、いつも笑顔で話しかけてくれます。
日本人がずいぶん前に失ったモノが、ここにはあるような気がしました。

以下略

ソース:夕刊アメーバニュース
http://yukan-news.ameba.jp/20140330-44/