
商店街の屋根落下し4人けが 豊橋、雨で鳥のフン重く
9日午後6時50分ごろ、愛知県豊橋市広小路1のアーケードのアルミ製の天井が約
20メートルにわたって落下、下を歩いていた男女4人が内部にたまっていた鳥のフン
やアルミの下敷きになった。3人は自力で脱出。1人は脱出した人らが助け出した。い
ずれも頭や足などに軽い打撲傷。
豊橋署によると、けがをしたのは、愛知県豊橋市舟原町、運輸会社員手島康慎さん
(24)をはじめ、女子大学生(22)と男子専門学校生(25)、同県豊川市の女性
会社員(42)の4人。
同署によると、アーケードは高さ3・5メートル、横幅3メートル。屋根部分と天井
部分のアルミ板からなり、内部は高さ数十センチの空洞だった。空洞にハトなどが巣を
つくり、フンや死骸(しがい)、泥などが堆積(たいせき)。当時は激しい雨が降って
おり、同署は内部の堆積物が水を吸った重みで落下したとみている。回収された堆積物
は2トントラック3台分あった。
現場は豊橋駅北東の繁華街で、大惨事になる可能性もあった。アーケードを設置した
広小路1丁目商店街振興組合の三井新太郎会長(73)は「けがをされた方には申し訳
ない。管理責任を痛感している」と話した。三井会長によると、アーケードは約35年
前に設置。定期点検をしておらず、豊橋市から今年6月、点検をするよう通達があった
という。
名古屋地方気象台によると、豊橋市内では同日午後6時から7時までの1時間に5
1・5ミリの激しい雨が降っていた。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/images/2010100999235544.jpg
アーケードの天井部分が落下し、鳥のフンや泥が歩道に散乱した現場=9日午後7時2
1分、愛知県豊橋市広小路で