
おととし愛知県長久手町で自宅に立てこもって拳銃を発砲し、警察官1人を殺害して3人に
大けがをさせた元暴力団員に、名古屋高等裁判所は、1審に続いて無期懲役を言い渡しました。
元暴力団員の大林久人被告(52)は、おととし5月、愛知県長久手町の自宅に元の妻を
人質にして立てこもり、警察の特殊部隊SATの隊員を拳銃で撃って殺害したうえ、別の警察官
など3人に大けがをさせた殺人や殺人未遂などの罪に問われました。
検察が死刑を求刑したのに対し、1審の名古屋地方裁判所は去年、無期懲役を言い渡し、
検察と弁護士の双方が控訴していました。
判決で、名古屋高等裁判所の片山俊雄裁判長は「元の妻との復縁がかなわなかった腹いせに
起こした身勝手な犯行で、酌量の余地はない。地域住民に恐怖を与えた責任は重大なうえ、
処罰を求める遺族の感情はきわめて厳しいが、周到に計画された犯行とまではいえず、死刑と
断ずることはできない」として、1審に続いて無期懲役を言い渡しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/t10015586091000.html