サッカーW杯南ア開催に黄信号。代替開催はドイツ・豪州・日本か

2010年6月に迫った世界最大のスポーツイベント「サッカーW杯南アフリカ大会」の開催を危ぶむ声が絶えない。
W杯に詳しいスポーツジャーナリストが囁く。
「南ア大会を本当に開けるのでしょうか? 私は南ア大会が予定通りに開催される確率は70%前後と予測しています」

いったい、どういうことなのか? 開催まで450日余となった今に至っても、スタジアム建設に目処が立っていないという。
9都市10会場のうち、国際サッカー連盟(FIFA)が定める09年10月の整備期間までに間に合いそうなのは4スタジアム程度と見られている。
交通網、宿泊施設などのインフラも未整備で、治安は日中でも怖くてうかつに出歩けないほど悪い。エイズ感染率も10%を超えている。
南アの社会環境は、世界各国から100万人を超える観戦客が集まる一大イベントW杯がとても開ける状況ではないのだ。

南アを視察してきた日本サッカー協会の関係者も不安を隠さない。
「治安は絶望的です。特にメイン会場であるヨハネスブルクの治安が最悪で、白昼でも強盗が頻繁に起きています。
さらに電力事情も不安定です。試合当日に大規模な停電が起きたら、スタジアム内は光源不足となり、試合はできない。
全世界に放映するテレビ中継用の電力も 100%確保できるのか、心配しています」

もともと、南アの開催能力の評価は芳しいものではなかった。FIFA内にも「南ア開催は難しい」という意見が根強かった。
こうした声を押し切り、南アが招致に成功したのはひとえにFIFAのブラッター会長の強力な後押しがあったからだ。

「ブラッター会長は欧州サッカー連盟の理事らと折り合いが悪く、このままでは再選は難しい状況でした。そのため、台頭著しいアフリカ諸国の
理事の支持を得ようと、W杯の6大陸巡回開催を打ち出し、南ア開催へと突っ走ったのです。これまでW杯がアフリカ大陸で開かれたことはなく、
前会長のアベランジェ氏もアフリカ大陸開催に意欲を見せていた。アベランジェ氏が果たせなかった南ア大会を成功に導けば、
サッカーのさらなる普及に貢献した功労者として、次期会長選を有利に戦えると計算したのでしょう」(日本サッカー協会関係者)

以下
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090401-00000000-facta-int