
小中生は「理科好き」「国語嫌い」
学年が上がるにつれて、勉強する子供としない子供との学習時間の格差が広がることが、
県教育委員会が発表した「児童生徒の意識調査結果」で分かった。また、子供の理科離れが社会問題化している中、
小中学生の好きな教科は「理科」という意外な結果も明らかになった。
この調査は、今年2月に県内の公立小4〜6年生と公立中1、2年生の計5万8418人を対象に行われた。
それによると、1日の放課後の学習時間(塾などを含む)は、小学4、5年生で30分〜1時間、小学6年生と中学生は
1〜2時間が最多だった。ところが「30分以下」と答えたのは小学生より中学生に多く、学年が上がるにつれて家庭や塾でしっかり
勉強する子供とほとんどしない子供に二極化する傾向だった。
好きな教科を聞いたところ、小、中学生ともに、主要教科では理科がトップで国語が最下位だった。
県教委義務教育課は「子供の理科離れが進んでいると言われているが、小中学生はむしろ理科を好んでいる。
高校生になって理科の授業で実験や観察が減ると、苦手意識を持つ生徒が増えるようだ」と分析。国語については
「全国学力調査でも国語への意欲は低かった。指導をもっと工夫する必要がある」と現場の努力を求めた。
一方、「学校が楽しい」「授業の内容が分かる」と答えた児童、生徒は年々増えているものの、「学校があまり楽しくない」
と感じているのは小学生(6.7%)よりも中学生(12.2%)に多かった。
同課は「中学生には、授業やテストが理由で学校が楽しくないと感じる生徒が多い。
とりわけ、中学校では学習支援をきめ細かく行うことが重要だ」と今後の課題を挙げた。
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/090401/szk0904010219001-n1.htm