【画像あり】浅野真澄さんが児童向け小説を出版 子供にメッセージ

 人気声優、あさのますみさん(31)が児童向け小説「はじめての魔法(マジカル)クッキー」(角川つばさ文庫)を出版した。
魔法使いの女の子が、同じ年の小学生と一緒に暮らしながら成長するという物語。
あさのさんは「何事でも強く願って頑張れば、できないことはないということを子供たちに伝えたかった」と話している。

 10年前に声優デビューし、「浅野真澄」としてテレビアニメなどで活躍するあさのさんは、
幼少時は絵本が好きで、文も絵もすべてを暗記していたという。本を書く仕事が夢だった。

 2年前に童話「ちいさなボタン、プッチ」が「おひさま絵本・童話大賞」(小学館主催)で最優秀賞に輝いたのをきっかけに
「あさのますみ」としての執筆活動も本格化。今回初めて小説に挑戦した。
主人公は「ものを甘くする魔法」しか使えない空色魔女のウル。あこがれの魔女を目指して奮闘する。

 「長い文章を書けるかどうか、怖かった。大失恋を味わったときよりも大変で、ヒロイン2人がお互いを好きになる瞬間など、
書きたいことを人に伝える難しさを痛感しました」

 小説の最後で主人公の努力は報われる。そこにメッセージを託す。

 「私も才能があって声優になれたわけじゃない。本気で努力した。夢を持って、自分はできると信じないと道は開けない」

 あさのさんはラジオ番組のパーソナリティーとしても活躍している。その経験が会話表現に役立ったという。
「番組を進める上で、ゲストと楽しく会話をする方法をいつも考えている。
それが、ヒロイン2人の言葉のかけ合いを面白くしてくれたように思えます」

 巻末では、ヒロインたちの手作りクッキーのレシピも紹介。読者に対する心配りが、作品全体を優しく包み込んでいる。(村上智博)

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090330/acd0903300828000-n1.htm
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